間取りが室内環境を決める!?暮らしやすい室内環境のために
間取りが悪いと室内環境に影響する
室内環境に直接影響してくるのが間取りです。近年は冷暖房効率をフルに発揮させるために、高気密・高断熱性のある注文住宅が増えていますが、間取り自体も大きく関係してきます。例えば部屋が広ければ冷やしたり暖めたりするのに時間がかかります。部屋の形状に関しては、正方形より長方形のほうが冷暖房効率は低下します。吹き抜けは開放感のある空間を演出できますが、こちらも冷暖房効率を悪くするのです。
家造りではこだわり条件を決めて、それを反映させていくことが大切です。一方でこだわりがデメリットにつながるケースもあるため、いかにデメリットが出にくい間取りにするかがポイントになります。例えば窓を大きくすれば採光性がよくなる反面、エアコンの効きが悪くなりやすいです。遮光度の高いカーテンを利用すれば直射日光を遮断できますが、部屋が暗くなるデメリットがあります。このようにメリットとデメリットは表裏一体、紙一重になってしまうことが多いのです。
年間を通して快適に暮らせる間取りを
季節に関わらずに住みやすい家造りを目指すためには、日差しと風の調整がポイントになります。日差しは室温を急激に上昇させ、エアコンの消費電力を上げてしまいます。すきま風があると室内の温度が外気温に近くなってしまう問題があるので、いかに抑えるかが重要です。すきま風をシャットアウトしても、換気機能があれば換気面では問題ありません。高気密・高断熱の家はニオイがこもりやすい傾向がありますが、タバコや油煙のニオイなどは換気扇を使用すれば外に追い出せます。
予算2000万の家で理想を実現させるためには、お金をかけてこだわるものと妥協してもよいものにメリハリをつける必要があります。